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笑顔かがやく天橋立キャンディ amame kyoto Amanohashidate candy with a bright smile amame kyoto

キャンディを太陽にすかせば
いつでも行けるよ
青い海 白い砂浜 緑の松並木
日本三景 天橋立
キラキラかがやく飴の世界

京都・丹後の土産店には、カラフルでかわいいキャンディが並んでいます。パッケージに丹後ちりめんのリボンをあしらった「天橋立キャンディ」。amame kyotoを創設した多賀美紀さんに、キャンディ誕生の物語を聞きました。

amame kyoto 多賀美紀さん

「パッとはなやかで明るい、印象に残るお土産を作りたいと思いました」。美紀さんが天橋立キャンディの企画をスタートしたのは2019年。生まれ育った宮津市にUターンして10年目のことでした。出産と育児を機に勤め先を退職し、次の仕事は「丹後の魅力を伝える事業を作りたい」と憧れだった起業を決意します。観光業に携わる夫のアドバイスもあり、天橋立を訪れる観光客が喜ぶお土産を作ろうと考えました。製造をOEMで外注すれば、何かを作る特殊な技術や場所を必要とせず、子育てをしながら事業化できる。たどり着いた答えがカラフルなキャンディでした。

ちりめんリボンがかわいい天橋立キャンディ

美紀さんは大阪で過ごした社会人時代も季節ごとに帰省し、海に潜ったり友人と会ったりしていました。自然いっぱいの丹後が大好きで、丹後出身の夫といつか地元に帰って安心安全な家を作りたいと思っていたそうです。しかし実際にUターンした後は、出産と育児が重なり地域とのつながりをうまく作れませんでした。こんなはずではなかったと、大阪の暮らしやコミュニティと比べて落ち込む日々が続きました。「丹後に暮らす意味を見つけたい」とモヤモヤを抱えながら、年月とともに勤め先や子育てを通じ友人も増え、ローカルコミュニティの輪は少しずつ広がりました。起業後はビジネスコミュニティにも参加。現在はこれまでにつながったコミュニティのそれぞれの良さを感じられるようになったと言います。カラフルな天橋立キャンディは、ライフスタイルに自分らしさを取り戻していった美紀さんそのもの。丹後の暮らしを映して、キャンディはキラキラ輝いています。

天橋立にて 納品はできるだけお店に持っていく 店員さんとの会話や賑わいもヒントに

天橋立キャンディはあっという間に年間1万5千袋を販売する人気商品に成長しました。SNS発信で地元の人にも広まり「手土産やギフトにかわいい」と新しい需要も生まれます。コロナ禍で商店から「こんな大変な時に、元気になれる商品を作ってくれてありがとう」と言われたこともありました。美紀さんの活動は、地域の魅力を活かした商品開発プロデューサーに展開。コンセプトからパッケージまで丸ごと提案するオリジナルキャンディの制作、地域や自社の強みを活かしたオリジナル商品の企画サポートを行なっています。「大切にしているのは、地域の魅力を重ね合わせること。観光名所ではないから…と言われるような場所も、そこにしかない素敵な場所や物語が必ずあります。強みを2つ3つと重ね合わせると魅力が見えてきます」。

日本三景の地が特別名勝70年を記念して企画した日本三景キャンディ

amame kyotoでは、キャンディの他にポリエステルちりめんの巾着、エプロン、マスクなどファッション小物も販売しています。開発のきっかけは同級生が丹後ちりめんの機屋に嫁ぎ、地場産業が身近になったこと。「生地がかわいい!これをもっとたくさんに人に知ってほしい」と美紀さんの企画スイッチが入ります。ちりめんの上品な表情をもちながら、お手入れが簡単で丈夫な特性を活かし、日常遣いできるアイテムを企画。amameオンラインストアほか、ホテルや土産店で販売しています。「伝統産業を知るにつれ、歴史や職人さんを身近な存在として伝えたいと考えるようになりました。使い続けること、発信し続けることが大切と」。美紀さんの発信やコミュニティを通じて、たくさんのちりめんアイテムが国内外に飛び立っています。

渋谷スクランブルスクエアでのPOP UP風景

起業から4年、美紀さんの目標は仲間を作り雇用を生むこと。「いつかUターンした頃の私が求めていた、生き生きと働ける場所が作れたらと思っています」。丹後とライフスタイルが重なり合うと、どんなカラフルな世界になるのでしょうか。美味しいキャンディを頬張りながら、想像してみませんか。
トップページ 写真提供 amame kyoto

原田 美帆 与謝野町在住
インテリアコーディネーター・現代アートスタジオスタッフとして活躍し、2015年からは丹後・与謝野町に移住と共にデザインスタジオ「PARANOMAD(パラノマド)」を設立。織物は彫刻という独自の視点でカーテンを始めとしたテキスタイルを制作。また、マニアックな所まで的確にレポートするライターとしても活躍中。そんな彼女の美と食の記事は今後とても楽しみであります。PARANOMAD

INFORMATION

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https://amamekyoto.com
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https://amamekyoto.com
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