THE TANGO PV撮影
DAY2 レポート
昨日までの波が嘘のように、DAY2はサイズダウンからのスタートとなりました。やはり、日本海は海が小さいので波のうねりが(波長)が短く、サーフィンが楽しめる波があるのも限られた日数となります。
そういう意味では、昨日は本当に撮影にはバッチリのタイミングでした!
Day2 湯川プロと撮影クルー、朝6時から波チェック
朝6時から波チェックをしましたがサイズが小さく、昼から風が吹き波のサイズアップが期待される事を湯川プロに告げると、「風はどちら向きですか?」と。
いわゆる風の向きも計算に入れて、エアー( 波のリップからボードと共に飛ぶ事)をするとの事でした。もちろんそんな事は、一度も私は考えた事もなく、(もちらんエアーすらできませんが・・)さすがプロですね。
風が吹きもう少し波のサイズが出るまでの空いた時間でサーフィン以外の撮影に。
まずはドローンを飛ばし、屏風岩を撮影(こちらは海のシーンで使用しております)。
Film Naoki Ono
そしてこちらは京丹後市・網野町の田勇機業(株)さんのお庭
このお庭はなんと昭和を代表する造園学者・重森三玲氏が手がけられ「蓬仙寿の庭」
ちりめんの日本美と調和した自然の美に安らぎさえ覚えます。
田勇機業さんのレポート「撚糸が織りなす宝石-丹後ちりめん」
雪がまだ残る庭園、THE TANGOのPVにも使用
そして、お昼ご飯を丹後のばらずしでも有名なとりまつさんで食事をし、風に一番敏感な琴引浜に向かいました。
波は風が少し強まりサイズも胸くらいのサイズになっておりましたが、西の空はどんよりと曇り、これまでの私の経験上今から風が強くなりジャンクコンディションになる可能性が高い事を伝えましたが・・・そこはやはり撮影することに。
これが後になって大変な事に。。
これから嵐になりそうな西の空
早速ウエットスーツに着替えていると、大阪から来ていたファミリーのキッズサーファーが湯川プロに気づき
「すいません、湯川正人プロですよね。サインと一緒に撮影をしていただけないですか」と。
やはり人気サーファーはこんな子供達に夢を与える仕事だなととても良い光景でした。
サインをもらうキッズサーファー達
そして湯川プロと一緒に
そして、ウエットスーツに着替え駐車場から300mほど歩いたポイントで湯川プロと自分も便乗してサーフィンをすることに。撮影クルーも雨・風対策をして撮影に臨みました。
海に入ると、想像以上に風が強くかなり悪いコンディション・・。
しかも風が強くなり20分くらいで体がかなり冷えてきました。。湯川プロはそんなコンディションにも負けず数本サイズのある波で、リッピング(波のトップで板を鋭く返しターンすること)を繰り返していました。
自分も負けじと波に乗りますが波のコンディションの悪さと、徐々に強まる北風に良いライディングができません、と言い訳しておきます(笑
そうしているうちに、日本海特有の強い北風が吹き始め、見る見るうちに波のサイズも上がりジャンクコンディションとなっていきました。そろそろ体も冷えて限界となり、湯川プロが15mほど横で波待ちをしていたので、両手を横に振り「次で上がる〜」とジェスチャーをしました。
湯川プロもOKサイン(多分ですが)の合図をもらい、すぐ来た全然よくない波に乗り、岸に向かいパドルをして戻りました。
ビーチに上がり撮影クルーの所まで行き沖を見ると、ジャンクコンディションの中、湯川プロは波待ちをしていました。
そして撮影クルーは、嵐の中、ダウンジャケットのフードを思いっきりかぶり、ほぼ前が見えない状態でしたがカメラを覗き込みシャッターチャンスを伺ってました。
さすが彼らのプロ根性はすごいなと改めて感じましたが、私はあまりの強風で、サーフボードを持って立っていられず「じゃ、先に駐車場に行ってます」と強風の中、約300mほど半泣きで車まで戻りました。。
駐車場につき、一目散に着替えをすませたら、湯川プロと撮影クルーも駐車場まで戻って来て「めっちゃ寒いですね。。。」とかなり青ざめた顔ですぐに着替えに入りました。
まさしくTHE TANGO
これぞ日本海。一瞬で北風が吹き、波は荒れ狂い、サーフボードを持って歩くのも大変なコンディション。
ある意味こんな体験も日本海らしいですね。
もちろん、この日のサーフシーンは映像では使うことはできませんでした・・
そして、その夜冬型の気圧配置となり、空からは粉雪が降り始めました。
次の日はなんと・・・
DAY3に続く