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美味しさの裏側にある、「作り手」のストーリー Vol.7 丹後与謝野のネギ農家〜やさい魂研究所 森さん〜 Green onion farmer ~ Yasai Soul Mr. Mori ~

大江山の四季折々の風景が美しい、『与謝野町 温江』
この与謝野町で、ネギ栽培を中心に農業に取り組んでおられる『やさい魂研究所』の『森 和哉』 さん

2000年に農業をスタートした森さん。以前はホテルや飲食店などのサービス業に従事をされていたそうだ。サービス業に取り組む中で、『何かを作る仕事に従事したい』という思いが徐々に強くなり、実家が農業をやっていたこともあり、農家へ転身された。

最初の2年は、与謝野町の『誠武農園』で働き、研修を積んだ。その後2002年に独立され、ビニールハウス6棟での農業を始められた。就農当時は、水菜を中心とした農業をされていたようだ。森さんの農場は、田園が広がる平野の中にある。


森さんのハウスの様子

田んぼに囲まれた場所ならではの悩みというものがあり、森さんの畑は、大雨の影響を受けやすく、激しく雨がふった後には、浸水の被害を受けやすいそうだ。独立してからの7年は、水菜栽培を中心に農業に取り組んでおられたが、農地の水はけの問題など もあり、2009年頃からネギの栽培を中心に切り替えて、農業に取り組んでおられる。

『美味しい、味のある野菜を作りたい』
『自分が食べて、美味しい野菜を作りたい』

と、『美味しさ』にこだわる森さん。
『香味野菜であるネギは、どんな料理にでも使える』『加工品も作ることができる』

そして
『なんといっても、美味しい』 という3拍子そろったネギの栽培に面白さを感じ、ネギ栽培に取り組まれている。
森さんは、『美味しい野菜を、顔の見えるところに届けたい』 という思いから、基本的に、ご自身で販路を見つけ、直接販売をしている。 現在は、地元のスーパーや飲食店を中心に、出荷をされている。


丁寧に袋詰めされたねぎ

もともと、水菜栽培をされていた時は、JAを通して出荷をされていたが、JA出荷の場合、栽培方 法もJAの方針に沿った栽培をしなければいけないそうだ。 『栽培方法にもこだわり、美味しい野菜を工夫を凝らした作り方で作りたい』 という思いから、独自の栽培方法でネギの栽培を始め、直接販売に舵を切った。そして、直接販売を始めるタイミングで、 『美味しい野菜を届ける、力のある屋号にしたい』という思いから、『やさい魂研究所』
という屋号を掲げ、
『情熱野菜』 というブランド名をご自身のお野菜に冠するようになった。

現在は、ネギを中心としながら、リーフレタス、春菊、ほうれん草、オクラ、ナスといった野菜も 栽培されている。このうち、リーフレタス、春菊、ほうれん草は、なんとネギと一緒に育てている。

コンパニオンプランツ


この栽培方法は、『コンパニオンプランツ』と言うそうだ。出来るだけ農薬を減らすための工夫でもある。ネギと一緒に他の野菜を育てることで、ネギにつく害虫を減らしたり、ネギの生育を良くしたりする効果があるようだ。

また、このコンパニオンプランツという栽培方法には、野菜同士の相性も関係しているようだ。 ネギと合わせて、水菜やカブ、白菜を一緒に育ててみたところ、ネギの収量が落ちたことがあっ たそうだ。

人も、植物も『多様性』が大切ということに気づかせてくれる話だなと感じた。また、人も野菜も、『誰と一緒に過ごすか』というのは非常に大事であるとも思った。ネギの栽培は、種まきから始めて苗を作り、その苗を畑に植え、あたたかい時期であれば1ヶ月〜2ヶ月弱、寒い時期なら3ヶ月〜4ヶ月ほどかけて育てるそうだ。

 

ちなみに、森さんはいわゆる『九条ネギ』と呼ばれるネギを栽培されている。 この『九条ネギ』というのは、現在では京都で栽培される葉ネギのことを、総じて呼ぶそうだ。 葉ネギにも色々と種類があり、森さんは時期によって3種類ほどの種を使用している。

そして森さんはネギを使った加工品も作っている。現在は、ネギ油など、6種類ほどの加工品を作られている。


地元で加工されたねぎ油

こちらのネギ油は、2017年に賞を受賞したこともある逸品のようだ。

また、最近話題になってきているのがこちらの『ネギ焼き』


ミルク工房そらの平林学さんとの会話の中から生まれたこの『ネギ焼き』

地元有機農家SORA農園さんの小麦や、丹後の魚介、ミルク工房そらさんの2種類のチーズや『ホ エイ』を生地に入れ、たっぷりのネギと一緒に焼き上げて作る逸品だ。

食材から調味料に至るまで、『地元の食材』にこだわって作るネギ焼きは、丹後で徐々にブーム になってきている。『これからも、様々な加工品にチャレンジしたい』と話す森さん

森さんの『美味しさ』の追求の先に、どんなものが作られるか、今後がまた楽しみである。

関 奈央弥 京丹後市・網野町出身
栄養士として東京で活動する傍ら、地元丹後の美食材にフォーカスした「tangobar」を立ち上げ食育を通じて新しい風を巻き起こしている。生産者にしっかりと向き合いストーリーを伝える活動は、次世代の姿であり、今後の活躍がとても楽しみな1人でもあります。

INFORMATION

名称
やさい魂研究所
Name
Yasai soul kenkyusho
住所
京都府与謝郡与謝野町温江
Address
kyoto yosano-cho atue
URL
http://www.vegetama.com
Url
http://www.vegetama.com
名称 Name
やさい魂研究所 Yasai soul kenkyusho
住所 Address
京都府与謝郡与謝野町温江 kyoto yosano-cho atue
URL Url
http://www.vegetama.com http://www.vegetama.com
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